今回は、代官山店長の高田とオーナーの川谷で、グルテンに対するQ&A方式の対話でお届けします。
(高田)巷では「グルテンフリーで痩せた・体調が良くなった」との情報が溢れていますよね。パン業界でも、米粉パンなどはグルテンフリーを売りに押し出していると思いますが、グルテンフリーについてはフスボンではどう考えますか?
(川谷)欧米において、グルテンフリーにするということは、小麦の中のグルテンだけをフリーにするのではなくて、小麦粉全体を摂らないことを指すことが多いから、パスタやピザ、パンを摂らないことと同じ意味になります。つまりは、小麦粉の糖質を多く含む胚乳を摂取しないことにつながり、脂肪はつきにくなる。加えて砂糖を摂取しなければ、ダイエットに結びつくことは間違いないです。
(高田)グルテンの危険性については?
(川谷)グルテンフリーの実践者のジョコビッチ選手は、グルテン、乳製品不耐症ということが検査にて判明し、グルテンを摂取するのをやめました。
実家がピザ屋さんらしいので、それもある意味で面白いエピソードです。ジョコビッチ選手はグルテンの摂取をやめてから、パフォーマンスが上がったようです。具体的には、脳内の反応に関わる信号速度があがったとか。
個人的には、ジョコビッチ選手のようにグルテンに対してアレルギーがない人は必要以上に、小麦グルテンを避ける必要はない思います。乳製品アレルギーのない人が、乳製品の摂取を避ける必要がないのと同じだと思います。グルテンフリー製品には大豆を使っている商品も多いけれど、大豆にも大豆グルテンというものが存在し、大豆グルテンのアレルギーの方もいるので。
食物アレルギー反応のほとんどは、タンパク質がアミノ酸まで分解されずに、2個以上のアミノ酸が結合したペプチドという形で、細胞の隙間に入り込むことで起きるので、よく噛んだり、胃腸の粘膜を整えたり、ストレスのない生活を送る方が大切だと考えます。
グルテンに関しては植物性タンパク質のアレルギーや不耐性についての話であり、万人が必要以上に恐れる必要はないと思います。
(高田)グルテンフリーと糖質制限はどうなんですか?
(川谷)糖質制限をするにあたって、植物性のタンパク質、乳製品からのタンパク質までなくしてしまうとかなり幅が狭まり、糖質制限を続けることが難しくなります。
また、グルテンを控えることを意識するあまり、米粉や砂糖を含んだパンやスイーツを食べていることが多いので、糖質をたくさん摂っているケースもあるので注意が必要です。冒頭にも言ったように、グルテンフリー=痩せるは間違いで、低糖質だから痩せるということを再認識して欲しいです。
グルテンに対してアレルギーのある方にはフスボンをおススメできないけれど、それ以外の方には自信を持ってフスボンをオススメします。 今回は初めて対談形式のコンテンツをつくってみました。いかがでしたでしょうか。今後、フスボンに関わる色んな人との対談を行っていく予定ですので、お楽しみに!ご希望のコンテンツや対談をしてみたいという方がいらっしゃいましたら、随時募集しておりますのでご連絡ください!