フスボンのカロリーが低くない理由・脂質と糖質制限

フスボンのカロリーが低くない理由・脂質と糖質制限

フスボンのカロリーが低くない理由 フスボンのカロリーが低くない理由   

こんにちは。フスボンオーナーです。

お客様からのご質問でカロリーがそんなに低くないですね?とご質問を受けることが多いので、本日はフスボンのカロリーが比較的高い理由についてご説明していきます。

フスボンのカロリーが低くない理由は、糖質が低く抑えている一方で、脂質がある程度含まれている製品が多いからです。

脂質が多いと太ると考えられる方が多いので、脂質少なめ、カロリー低めを掲げる商品が巷には多いのですが、フスボンではカロリーは標準摂取カロリーくらいは摂取して とにかく糖質を控えましょうというのがコンセプトです。なぜ、ある程度の脂質の摂取を推奨するのかについてご説明していきます。  

脂質は身体に悪いのか

油は見ていても、触って見てもベタベタしていて、いかにも体に悪そうな感じがしますよね。ただ、オリーブオイルのようになんだか体に良さそうな油もありますよね。

私も、昔はお肉の脂身を残したり、揚げ物=油の塊だから身体に悪いと思っていました。また、お肉の脂身はそのまま僕たちの脂肪になると思っていました。
しかしそれは、代謝を無視した考え方でした。

確かに身体によくない油というのは存在します。それは、酸化した油やマーガリン(トランス脂肪酸)などの人工的な油です。 しかしそれ以外の油は身体に悪いものの方が少なく、糖質の過剰摂取と比較した場合、油を摂る方がよっぽど身体に良いです。  

糖質制限をした上での脂質は身体に悪くないことがDIRECT試験で示された

それを示した有名な論文が、DIRECT試験と言われる論文で、

「カロリー制限をしない糖質制限食」
「カロリーを低くした低脂質食」
「カロリーを低くした地中海食」

の三つのグループに分けて、それぞれ2年間(2005年7月~2007年6月)続けた結果「カロリー制限をしない糖質制限食」は、他の食事法よりも、体重が減る。中性脂肪値が下がる。HDL(善玉)コレステロールが増える。糖尿病の人のHbA1cが改善する。ということが示されました。

上記の試験から分かるように、極端にたくさん摂る(1日200g以上の脂質など)と太りますが、成人の女性で2000キロカロリー前後で、糖質制限をしている分には太りません。  

太る主な原因は糖質の摂りすぎ

ダイレクト試験が示すように、脂よりも太る原因は糖質です。糖質は取りすぎるとグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられ、それ以上食べると中性脂肪として体内に蓄積します。
それだけならまだ良いのですが、インスリンの大量分泌や糖とタンパク質が結びついた糖化などが起き、活性酸素がたくさん発生し、細胞の老化が進みます。

それによって血管に炎症がおきます。血管の傷を修復しようと集まってきたコレステロールが血管の内壁の断面積を狭くします。 ここで、コレステロールが悪者にされてしまいがちですが、血管に炎症が起きないようにすればコレステロール自体には問題ありません。

糖質を控えてビタミン・ミネラルをしっかり摂っていると(具体的には1日130g以下の糖質、出来る人は60g以下の糖質)、脂肪をエネルギーとして使う回路が優位になってきます。 糖質をたくさんとっていると、いつまでたっても脂肪を燃焼することができません。

ダイエットをしている人で、脂質を制限している人は、脂質を減らすのをやめて、糖質を出来る限り減らして、ビタミン・ミネラル(ビタミンA・B・C・D・E、マグネシウム、女性は鉄分)をしっかり摂ることをおすすめします。それでも痩せない場合に、初めて脂質を少しずつ減らして見てください。  

フスボンがカロリーが低くしすぎないもう一つの理由

冒頭に言ったようにフスボンは糖質は少ないですが、良質な脂質をたくさん含むため、カロリーは少なくない商品が多いです。

フスボンが脂質の摂取を勧めるのは、必須脂肪酸(オメガ3やオメガ6)が細胞膜を作る原材料であることに加えて、脂質があることで、味にコクや甘味を感じることができるからです。
つまり糖質を控えている場合、脂質が食事をおいしくするポイントで、おいしさこそが糖質制限を持続するポイントだからです。

フスボンでも、生クリームやチーズやバターといった良質な脂質を天然の糖質0の甘味料と組み合わせることで、おいしさを作っています。 昔からあるノンオイルのドレッシングは身体に良いと思われがちですが、そうでもありません。ほとんどのノンオイルドレッシングでは砂糖を使用しているか人工甘味料を使用して味付けを しています。それよりも砂糖不使用のマヨネーズや醤油、天然甘味料(エリスリトール、ステビア、羅漢果)とオリーブオイルやMCTオイルなどを使用したドレッシングの方が圧倒的に健康的です。   良質な脂質であるバター 良質な脂質であるバター  

糖質制限をする上でおすすめの脂質

必須脂肪酸であるオメガ3

オメガ3は、体内で合成できないため、毎日摂取したい油です。細胞膜を作る上で重要です。1日2gを目安に必ず摂りましょう。青魚やエゴマの葉、亜麻仁油、チアシードなどに多く含まれていますが、なかなか毎日摂ることが難しく、熱に弱いのでサプリで摂るのもおすすめです。その際に一番良いと言われているのが、オキアミなどの小魚のオメガ3です。重金属などの蓄積がほとんどないからです。また最近はクリルオイルというアスタキサンチンという抗酸化物質が一緒になっているサプリも多いのでおすすめです。

飽和脂肪酸の中鎖脂肪酸

飽和脂肪酸とは、基本的に動物性の油のことです。常温以上の温度では液体ですが、常温を少し下回ったあたりから白く固まる油と言えば想像しやすいでしょうか。
その中でも、長さが長鎖脂肪酸よりも短い中鎖脂肪酸は、脂肪として体内に蓄えることが少なく直接エネルギーとして使われるため、糖質制限中にぴったりです。
中鎖脂肪酸はココナッツオイルが有名です。ココナッツオイルから香りなど余計な成分を取り除いて抽出したのがMCTオイルです。 お好みで使い分けてみると良いと思います。ドレッシングやスムージーに入れて飲むのがおすすめです。

オメガ9

オメガ9(オレイン酸)は必須脂肪酸ではないですが、オメガ6(リノール酸)を摂りすぎてしまう場合に、オメガ9を多く含むオリーブオイルがおすすめです。オリーブオイルは酸化しにくいという性質を持っています。オリーブオイルには、ビタミンEが豊富に含まれています。 その他にβカロチン、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれ、細胞の老化を防ぎ、体の内側から若さを保つ働きがあります。  

まとめ

脂質は身体に悪いというイメージが少しは変わったでしょうか。あくまで、砂糖をやめて糖質を控えた上での議論です。糖質を摂ったまま油を沢山摂ると太りますし、様々な疾患を引き起こしてしまいます。 脂質をうまく使って糖質制限を続けてください。
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  • 川谷 洋史

    1980年12月・大阪生まれ。 東京工業大学・工学部・建築学科卒。一級建築士。
    2012年ごろより糖質制限にハマり、低糖質で無添加、良質な脂質、人工甘味料を使用しないパンやスイーツがないことから、自作を始める。
    2014年9月にフスボンを立ち上げ現在に至る。
    趣味
    食べること、スポーツ観戦、サウナ、ゴルフ、ゲーム、登山、Youtube
    マイブーム
    糖質制限×サウナ×オーソモレキュラー
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