本日は、大豆イソフラボンについてご紹介します。
大豆イソフラボンとは?
大豆粉にも多く含まれている大豆イソフラボンとは?
大豆イソフラボンとは大豆に含まれる、ポリフェノールの一種です。ポリフェノールはワインなどに多く含まれていることで有名ですが、抗酸化力が強く、活性酸素による細胞の老化を防いでくれます。
イソフラボンは実は、女性ホルモンの「エストロゲン」と構造が似ており、その働きも似ている成分です。そこで、エストロゲンの働きについてもみていきましょう。
イソフラボンに似たエストロゲンの特徴とは?
エストロゲンとイソフラボンの構造
エストロゲンは、活性酸素から体を守ると同時に、更年期に発生する症状の予防・改善に効果があると言われています。
具体的には、
・肌の新陳代謝を促進する
・メラニンの生成を抑制する
・骨粗しょう症の予防
・女性の生理や妊娠のコントロール
・コレステロールを抑える
・自律神経を安定させる
といった効果があり、女性の美しさや若々しさをサポートしてくれる成分です。
しかし加齢とともに、エストロゲンの分泌は減少します。それを補ってくれるのが、大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンの抗酸化力を考えると、たくさん摂れば良いように思いますが、内閣府食品安全委員会事務局より1日の摂取量の目安が示されていますので、以下でご紹介します。
イソフラボンの摂取量の上限について
[1] 食経験に基づく設定
日本人が長年にわたり摂取している大豆食品からの大豆イソフラボンの摂取量により、明らかな健康被害は報告されていないことから、その量は概ね安全であると考えました。そこで、平成14年国民栄養調査から試算した、大豆食品からの大豆イソフラボン摂取量の95パーセンタイル値70mg/日(64〜76mg/日:大豆イソフラボンアグリコン換算値)を食経験に基づく、現時点におけるヒトの安全な摂取目安量の上限値としました。
[2] ヒト臨床研究に基づく設定
海外(イタリア)において、閉経後女性を対象に大豆イソフラボン錠剤を150mg/日、5年間、摂取し続けた試験において、子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かったことから、大豆イソフラボン150mg/日はヒトにおける健康被害の発現が懸念される「影響量」と考えました。摂取対象者が閉経後女性のみであることや個人差等を考慮し、150mg/日の2分の1、75mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)をヒト臨床試験に基づく、現時点におけるヒトの安全な摂取目安量の上限値としました。
上記[1]及び[2]から、現時点における大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値は、大豆イソフラボンアグリコンとして70〜75mg/日と設定しました。
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
内閣府食品安全委員会事務局より引用しています
上記のようにイソフラボン量は、1日70mgという基準があり、フスボンのイソフラボンの含有量について問い合わせを頂くことがございますので、以下にフスボンや代表的な大豆食品に含まれるイソフラボン量を記載します。
フスボンや大豆食品に含まれるイソフラボン
大豆イソフラボンは大豆粉100gあたり、約200mg含まれていると言われています。フスボン一個あたりに使用する大豆粉は多くとも10g程度です。ですので、フスボン一個あたり大豆イソフラボンは20mg以下だとお考えください。
お味噌汁一杯に含まれる、大豆イソフラボンが約6mg(1杯20gのお味噌が入っている場合)、納豆が約36mg(1パック45gの場合)となりますので、1日のイソフラボン摂取量が70mg以下となるようにご自身でご調整頂ければと思います。
以上、大豆イソフラボンについてでした!では、また!