こんにちは!フスボンオーナーです。
本日は、大豆粉・おからパウダー・きな粉の違いについてご説明していきます。
どれも大豆の粉で、どれが栄養価が高いの?製法に違いは?使い方は?といった疑問にお答えしていきます。
途中、おからの製法を説明する部分で、豆乳の製法についても少しだけ触れます。
まず、大豆粉からいきましょう。
大豆粉とは?
大豆粉とは?
大豆粉は、生の大豆を皮を含んだままそのまま砕いて粉にしたものです。次に、大豆の栄養成分について見ていきましょう。
大豆の栄養成分
大豆は小麦などと比較して糖質が少なく、たんぱく質、食物繊維、カルシウム、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。糖質は、小麦粉とくらべて約1/6、カルシウムが16倍・亜鉛が12倍・鉄分が15倍・6倍のビタミンB1が含まれています。
<豆類/だいず/[全粒・全粒製品]/全粒/国産/黄大豆/乾の100gあたりの栄養成分>
糖質8.0g、エネルギー422kcal、タンパク質33.8g、食物繊維21.5g、脂質19.7g、ナトリウム1mg生の大豆をただ粉砕しただけなので、大豆粉の栄養成分も大豆と同じと考えて良いです。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています
大豆粉の特徴
大豆粉は、水に溶かすと青臭い匂いがあり、何も加工を施さないとほのかに青臭さが残ります。青臭さの原因は、リポキシゲナーゼと言われる酵素が原因で、熱と酸に弱いため、フスボンでは高温のお湯とお酢で失活処理しています。大豆粉も、ふすま同様に農薬が直接触れやすい外皮や農薬を溜め込みやすい胚芽を含むため、フスボンでは有機大豆粉を使用しています。
次に、おからの製法について見ていきましょう。
おからの製法と特徴
生おから
おからパウダーの製法を知るには、豆乳の製法から知る必要があります。豆乳は、大豆を水に浸して柔らかくした後にすりつぶし、水を加えて煮つめた汁を濾したものです。その濾した後に残るのがおからになります。
大豆から豆乳の栄養を取り除いたものが、おからということです。それぞれの栄養素を比較してみましょう。
豆乳の栄養成分
豆乳の栄養成分
<豆乳 100gあたりの栄養成分>
糖質2.9g、エネルギー46kcal、タンパク質3.6g、食物繊維0.2g、脂質2.0g、ナトリウム2mg
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています
豆乳は栄養豊富と思いきや、大豆そのものと比較するとその製法上、栄養は少ないですね。やはりどの穀物も皮の部分、あるいはその付近にたくさん栄養があるのかもしれません。
次に、残りカスである、おからの栄養を見ていきましょう。
生おからの栄養成分
<食品群名/食品名: 豆類/だいず/[その他]/おから/生の100gあたりの栄養成分>
糖質2.3g、エネルギー111kcal、タンパク質6.1g、食物繊維11.5g、脂質3.6g、ナトリウム5mg
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています意外にも生おからが豆乳よりも栄養豊富なことが分かります。さらに注目すべきは乾燥おからの栄養成分です。
乾燥おからの栄養成分
<食品群名/食品名: 豆類/だいず/[その他]/おから/乾燥の100gあたりの栄養成分>
糖質8.9g、エネルギー421kcal、タンパク質23.1g、食物繊維43.6g、脂質13.6g、ナトリウム19mg
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています
乾燥おからは、大豆粉よりもタンパク質量は劣るものの、食物繊維が豊富であることが分かります。おからパウダーはこの乾燥おからをパウダー状にしたものと言えます。
おからは豆乳の残りもののイメージですが、乾燥させることで濃縮され元の大豆粉とあまり変わらない栄養度があるのが興味深いですね。
また、おからになる過程で一旦煮詰めているので、大豆の青臭い匂いが軽減されているのも使い勝手の良いポイントとなります。
きな粉とは?
きな粉
大豆粉が生の大豆をそのまま粉にしたものなのに対して、きな粉は、大豆を一度煎ってから粉末状に砕いた粉です。
きな粉の栄養成分
<豆類/だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/全粒大豆/黄大豆の100gあたりの栄養成分>
糖質10.4g、エネルギー450kcal、タンパク質36.7g、食物繊維18.1g、脂質25.7g、ナトリウム1mg
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています上は皮ありで、下は皮を剥いた状態からのきな粉です。
<豆類/だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/脱皮大豆/黄大豆の100gあたりの栄養成分>
糖質10.4g、エネルギー451kcal、タンパク質37.5g、食物繊維18.1g、脂質25.1g、ナトリウム1mg
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用しています大豆粉は生の大豆から作られて、きな粉は加熱された大豆から作られています。きな粉も一度は加熱されているので、青臭さはなく使用することができますが、少し糖質が高いので、お菓子やパンを作る際は、大豆粉やおからパウダーを使用することが多いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。昔は、おからが捨てられたり、無償で配られていたこともあると思うと、とってももったいないと感じました。
現在も、栄養豊富なお米の糠(ぬか)や小麦のふすま(外皮と胚芽部分)が捨てられているのは残念ですね。
フスボンでは、胚芽や皮に含まれる農薬が気になる方のために、有機栽培のふすまと大豆粉を使用していますので、安心してご利用ください。では、また!